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何一つ文句を言わず、トップレス能力者とともに戦い続けるバスターマシン。その戦いにはさまざまなドラマがあったはず!今回は、バスターマシンのお値段や、現在太陽系にしかれている戦闘シフト「バスターマシン30機体制」など、設定の側面を追求します。 


子供に買えない高プライス!?

バスターマシンの建造。それは、宇宙怪獣襲来の最初期であるバスターマシン1号艦、2号艦、そしてカルネアデス計画の要ともなった同3号の例を引くまでもなく、人類の存亡をかけた一大プロジェクトである。その重要性は『トップ2』の時代になっても、そう変わりはない。

現在稼働しているバスターマシン軍団は、その1体1体が個別に企画・設計が行われている。建造にかかるタイムスケジュールも企画からロールアウトまで、10年以上という長いスパンで行われているのだ。3巻でお披露目される90番台・新シリーズの開幕機ともなるキャトフヴァンディスは、なんと数十年ぶりの新造機だといわれている。製作期間の間に、多くの設計変更、素材やシステムの改変が行われただろうことは想像に難くない。そんな風に時間や労力を費やしていれば、当然建造費用の方も莫大な金額になってきてしまうというものである。これらバスターマシンの建造費は、機体によっても異なってくるが、1 機あたり宇宙軍の艦隊・数個分に相当すると言われている。

ちなみに旧日本軍が誇る巨大戦艦大和の建造費は約1億4千万円(当時の国家予算の3%)、現在の米軍所有の原子力空母(ニミッツ級)が約5兆円というお値段。艦隊編成ともなれば、それを何隻か用意することになるわけで。2巻で登場したハトリ大佐艦隊が5隻で編成されているので、仮にニミッツ級と同じ計算をすると1艦隊25兆円。それが数艦隊分となると! 『トップ』世界の経済状態は不明だが、バスターマシン1台を製造するのに大国の国家予算1年分が軽く吹っ飛ぶということさえ考えられるのかもしれない。子供のオモチャとしては「高い!」なんてレベルではないといえるだろう。

このように超多額の予算を湯水のように使っているトップレス部隊に対して、軍人のハトリ大佐が苦々しく思うのは当然かもしれない。特にハトリは、経理計算なども行う主計課に所属している訳であるし… …
ソワサント
いかつい顔に四角いボディと、30番台に回帰した風貌の60号機。手足・腿などの回転弾倉風のモールドが特徴的。
ソワンテアン
両手足の爪やメリケンサックなど、近接攻撃武器を搭載。攻撃の時には、やはりかけ声&必殺技名が必要なのか。

ヴァンドゥ
細身ラインに無骨な剣を装備した22号機。剣は腰の鎖でつながれており、居合抜き・霞斬りなど剣技に合わせ自在に動く。
サンカント
170mの全長を誇るサンカント。人型には見えにくいが、艦橋の上部に頭がある。その位置は……艦長室?


量産化の夢は砕けて散った

それでは、設計図面を使い回し、同じような規格で統一化、コストパフォーマンス追求したバスターマシンを作ればよいのでは? という意見が出てくるのは当然のところ。押し寄せる宇宙怪獣軍団に対し、人類側も大量のバスターマシンを擁して立ち向かう! 

かつて銀河中心殴り込み艦隊が編成したマシーン兵器部隊のごとく!! 量産型ガンバスター・シズラーの大軍勢が、宇宙怪獣の自滅的特攻を防いだ勇姿が人類のDNAには刻み込まれているのだ(たぶん)。そういう「量産型」とまではいかなくても、コストが削減できれば多くのバスターマシンが配備でき、乗機がないというだけで前線に出ることもなく才能を無駄に消失させていくトップレス能力者も少なくなる。まさに人類の未来は安泰だ、という楽観的な観測の元に同一性能・同規格(デザイン)での機能単純化・量産化を目指したバスターマシンが製作されたことがある。それが80番台前半(80 〜84 号機)バスターマシンだ。

いままでのバスターマシンで積み上げてきたデータの蓄積により、高い完成度を誇った60・70番台のバスターマシン。多くの戦果を上げつつも、機体生還率が高かった。そのデータを元にしてローコスト方針で作り上げられた80番台バスターマシンは、さらに華々しい戦果をあげるはず……。しかし、その予想は裏切られることになる。とある作戦において出撃した80番台のバスターマシンが、一挙に4機撃墜されてしまったのだ。

期待の新型機が一度に撃墜された原因……それには様々なファクターが絡んでくる。戦場で遭遇した宇宙怪獣の数や種類、搭乗者であるトップレス能力者の特殊能力や精神状態、そして敵との相性などなど。それと同時に注視されたのは、バスターマシン自体のローコスト化に伴う防御・回避能力の低下だった。従来のマシンと比べると安く作られているとはいえ、貴重な人工知能を搭載した高価なバスターマシン。4機も一気に失ってしまうのでは、安価にした意味がまったくない。こうして、80番台前半の量産を目指したバスターマシン計画は廃棄されることになってしまった。
カトルヴァンセ
前号掲載したカトルヴァンセ。流線型状態から、主翼を展開することができる。まさに速度優先といったバスターマシンなのだ。
カトルヴァンヌ
一撃離脱に特化した80番台後半機のひとつ。ツインテールのようなアンテナの先が開くようになっているらしい。どんな攻撃に使われるのかが楽しみだ。


苦難の果ての新体制

80番台前半の悲劇から立ち直るべく提案されたのが「バスターマシン30機体制」である。これは太陽系内を守るにあたって、量産型を大量に配備するのではなく、少数だが高い戦闘能力をもった精鋭をもって行おうという考えである。多種多様な戦術&兵器を駆使する宇宙怪獣に対し、人類側も多種多様な兵器&トップレス能力で対応していこうというのだ。これは単一能力でそろえたバスターマシンが、対応外の攻撃に弱かったというところを反省して編み出されたシフトでもあった。

例をあげると、ラルクのディスヌフとニコラのヴァンセットが一緒に出撃したとしよう。敵宇宙怪獣が恐ろしく堅い装甲や物理的ダメージを無効にしてしまう能力を持っていたら……メガテックPK 装備という間接攻撃力の高いヴァンセットの出番となる。宇宙怪獣は同士討ちをしたあげく、めでたく撃滅されることだろう。この時、ニコラの乗っているのがディスヌフと同じ格闘戦を重視した機体であったとしたら? 敵の侵入を許すばかりか貴重なバスターマシン2機とトップレス能力者を失ってしまう可能性が高くなる。

1機ごとの能力を高めつつ、戦術・戦法の変化に、柔軟に事態へ対処できるトップレス&バスターマシンを育成していく。もちろん強力なトップレス能力者のパイロットの生存率、機体の帰還率を上げることは必須。そのために、80番台後半のバスターマシンは急遽仕様を変更されたのだ。そのコンセプトは、人型を捨てての大推進力を持った推進器を搭載。一撃離脱で敵に大打撃を与えるという、60・70番台とは全く別物のマシンだった。そして、その後を継ぐのが、最新鋭となる90番台。これこそが真の「30 機体制」用バスターマシンとなるはずである。対応力に富む人型に回帰しつつ、切り札としてエキゾチックマニューバ対応の特殊火器を装備。いままでのバスターマシンと肩を並べ、人類の自由と平和のために戦い抜いてくれるだろう。
1〜3話に登場するバスターマシンがずらりと勢揃いした対比図。ディスヌフが約50m、サンカンサンクは約130m。50番台の巨大さが、一際目立つ。これだけ大きさは違うが、人工頭脳がある頭の大きさはほぼ同じなのだ。
 その人以外は使えない「専用!」っていうバスターマシンはあるの?

バスターマシンに適合したトップレス能力者が「主人」となるわけだが……その能力者がトップレスでいられるのは数年間だけ。ハトリ大佐が言うように「あがりの日」が来て「ただの人」になってしまえば、バスターマシンには乗れなくなる。一個人専用というバスターマシンは、建造されたことがない。こんなトップレス能力者がいるから、それを武器にできるバスターマシンを作る……なんていうこともない。なにしろ建造計画を立てている間に、そのトップレス能力者が「あがりの日」を迎えてしまうことになるのだから。もっとも主人である間は、そのトップレス能力者専用みたいなものだったりする。次々と変わりゆく人間の主人を、バスターマシンたちはどんな想いで見守っているのだろうか? 歴戦の強者ディスヌフに聞いてみたいものである。


  バスターマシンの装甲って何でできてるの?

主装甲に用いられているのは、ガンバスターと同じスペースチタニウムと、バスター合金を遙かに超えた「形状記憶超合金〈ニューバスター合金〉」。柔軟にして堅牢、どんな変形もこなす夢の超合金なのだ! もっとも建造時期に応じて進化している部分もあるとか。


  ヴァンセットって、ディスヌフみたいに変形するの?

ニコラの乗るヴァンセットは非変形タイプのバスターマシンなのだ。では変形するのがディスヌフだけかというと、そうでもないらしい。用途に応じ、ロケット→人間型などに変形するタイプが存在するという。そのあたりも多様性ということで、変形したり・しなかったり、いろんなマシンが作られたのだ。またヴァンセットは変形こそしていないが、肩につけられた追加装備によって形状が大きく変わったバスターマシンである。ニコラがトップレス能力をなくし、主人でなくなったら、装備変更などによって姿がまた大きく変わる……のかもしれない。


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