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宇宙怪獣の脅威から人類を守るバスターマシン。彼らは1機や2機という数ではない。彼らはフランス語の数字で呼ばれ、その最新機は90番目のバスターマシンだった!前号での予告通り、今回は「バスターマシンデザイン募集」に併せて、デザインの参考になるバスターマシンのあれこれに関して掲載しよう。
(バスターマシンデザインコンテストは終了しました)


数字を意味する鋼の巨人たち

『トップ2』において「バスターマシン」と呼ばれるラルクのディスヌフやニコラのヴァンセット、さらに3巻に登場する最新バスターマシンというキャトフヴァンディス、それらは名前自体が数字を意味している。最古といわれているディスヌフは「19」、ヴァンセットは「27」となる。最新のキャトフヴァンディスは「90」。それぞれフランス語での数字の呼称が元となっているのだ。

これによってわかることがある。前作で宇宙を白く塗りつぶしてしまうほど登場した宇宙怪獣を相手にするバスターマシンが、いままでに百機未満しか建造されていないということである。しかも、作られたバスターマシン全てが健在というわけではない。退役もしくは撃破されたマシンも多く、稼働数は30機前後だという。トップレス部隊の戦闘能力が高いためか、それとも宇宙怪獣もかつてのような大攻勢をかけてくる戦力が無いのか、なんとか太陽系の防衛は保たれているようである。しかし、宇宙怪獣の大群がいつ太陽系めがけてくるか分らない情勢下において、現在の戦力は心許ない側面があると言えるだろう。
10番台のバスターマシンで唯一生き残っているディスヌフ。そのボディは傷だらけというだけでなく、他のマシンから移植されたパーツもある。 いまディスヌフはラルクをマスターにして戦っている。しかし彼女にトップレス能力が無くなれば、新たなマスターを捜さなければならないのだ。


進化していく最強兵器

19号のディスヌフと27号のヴァンセット。番号的には8しか離れていないのに、その形状は大きく違う。それどころか、拳による打撃戦と、武器と間接攻撃……戦闘方式までにもかなりの違いが見受けられる。これはバスターマシンが宇宙怪獣との戦いの中で日々進化していった証拠である。新たなバスターマシンを設計するときは、その時の宇宙怪獣の侵攻方法や戦闘武器、または技術の進歩、あるいは財政状況などなど、多くの事項が検討されている。それらをふまえた上で、建造されているのだ。設計の上での大きな方向転換・修正は、だいたい10番台毎に行われているという。

第3巻では、各番台のバスターマシンが登場し、個性豊かな丈夫ぶりを披露してくれるという。今回の大百科では、機体10番台ごとにバスターマシンの特徴をまとめてみた。時代が進むにつれて変化していく、バスターマシンの設計思想、戦闘戦術の推移が読み取れるだろう。長く続いた戦いの中、宇宙怪獣の方もバスターマシンに対抗するかのように形態・戦法を変化させているようだ。そしてまた、バスターマシンもまた、対抗して機体の能力や開発コンセプトを修正し続けている。1巻でも隕石に偽装した宇宙怪獣が、防衛戦を突破して火星に上陸していた。もしあそこにラルクが居なかったら? 同じように隕石に偽装しての宇宙怪獣侵入計画が続発したのかもしれない。もっとも、あの宇宙怪獣の目的がなんだったのか、人類にはまったく予想がつかないのだが。
いつ終わるのかわからない宇宙怪獣との殺し合い。そして新たな兵器や戦術の開発。それはまるで、血反吐を吐きながら続ける終わりのないマラソンのようである……。


現在稼働しているマシンは19番目のディスヌフのみ。それ以前にどんなバスターマシンが作られたかは、一切が不明となっている。現存しているディスヌフから推測されるところによると、接近格闘戦を重視したマシンだったようである。バスタービーム、ミサイルなどの遠距離兵器も搭載されているが、それが建造当時から装備されていたかどうかまではいまとなってはもうわからない(修理、改修の折に追加された装備かもしれない)。ディスヌフ自身が格闘戦を好むという点を考え、建造されたときは格闘戦がメインだったのではといわれている。

稼働バスターマシ/1機 …ディスヌフ(19)


細身で華奢な外見をしたバスターマシン。本来のコンセプトは剣や斧などの近接戦闘武器で武装し、軽量な機体の特性を生かして斬りこみを行うマシンであった。その後、間接戦闘能力を付加するため本体に「+アルファ」的な装備を施された。ヴァンセットの両肩になる巨大な翼も建造時からあったものではなく、後から増設されたもの。最初は日本刀を持って戦うバスターマシンだったという。

稼働バスターマシン/2機 …ヴァンドゥ(20) ヴァンセット(27)

細身のボディラインが特徴の20番台。ヴァンセットの肩から両翼にかけてのパーツは、後になってから追加されたものである。 ヴァンセットが初期装備として持っていた日本刀を抜き放つ。この刀を振って、強大な宇宙怪獣に対して肉薄攻撃を仕掛けるのだ!



20 番台の重武装化を参考に、最初から重武装・重装甲のバスターマシンとして建造された。いかついその外見からして、武器満載・装甲も厚い!という風貌になっており、そのおかげか生還率も非常に高い。現在でも4機のバスターマシンが現役機としてトップレスとともに戦っている。

稼働バスターマシン/4機 …トラント(30) 、トランサン(35)、トランシス(36)、トランヌ(39)

 
トランシス  


一定の戦果が得られる万能機として活躍した30番台。その後を受け継いた40番台のバスターマシンは、様々な冒険が試みられた特殊機といわれている。しかし、その詳細は不明である。

稼働バスターマシン/3機 …カランドゥ(42)、カランカトル(44)、カランユイ(48)


単独での長距離侵攻と、宙域制圧に主眼を置かれたシリーズである。その求めに応じて建造されたのが、50番台のバスターマシンである。大量のペイロードに、30番台以上の火力を搭載。過剰な要求を満たすために、機体のサイズは宇宙戦艦級の大きさとなってしまった。しかしその巨躯が戦場において、味方に対しては絶対的な安心感を与えてくれる。また敵・宇宙怪獣に対しても強大な威圧感を与えていることだろう。

稼働バスターマシン/4機 …サンカント(50)、サンカンドゥ(52)、
サンカンサンク(55)、サンカンヌ(59)

 
サンカンサンク  


絶対的な戦闘能力を目指し、巨大化していった50番台。しかし、その巨体は小回りが聞かず、柔軟な対応に欠けるなどの問題点もあった。一方で現場では、宇宙怪獣の様々な戦法に臨機応変に対応可能な機体が切望されるようになった。その答えとして作られたのが、60番台のバスターマシンである。60番台は中距離火器による武装と格闘戦を想定した装甲を兼ね備えた、オールラウンドな機体となっている。機体サイズも50番台の反省から、50番台より以前の50mサイズに抑えられた。機体デザインとして、円筒形のパーツが各所に配置されているのが特徴。ディスヌフ(19)の補修には、この60番台バスターマシンのパーツが使われたようである。

稼働バスターマシン/7機 …ソワサント(60)、ソワンテアン(61)、ソワサンドゥ(62)、
ソワサンカトル(64)、ソワサンシス(66)、ソワサンユイ(68)、ソワサンヌフ(69)

 
ソワサンシス  

バスターマシンの開発には莫大な費用がかかるため、撃墜されても次機の補充はすぐに出来ない。チコは3話でソワサンシスを大破させてしまうが……。 ソワサンシスの主武器「バスターオーブ」。右掌からの超電磁ビームで誘導され、投擲や電撃による攻撃、ビームバリヤー展開による防御など、攻守一体となった兵器である。



オールラウンダーな60番台の思想を受け継ぎつつも、防御重視として作られたバスターマシン。この背景には、宇宙怪獣の攻撃力の増強があった。70番台のバスターマシンはそれに対抗し、猛攻を防ぐのに十分な装甲・防御兵器が装備された。だが、この重装甲化は開発コストの高騰を招いてしまい、バスターマシン建造計画において重大な支障となってしまう。そして80番台の迷走の要因となってしまうのである……。

稼働バスターマシン/5機 …ソワサンディス(70)、ソワサントンズ(71)、
ソワサンカンズ(75)、ソワサンセーズ(76)、ソワサンディセット(77)



80番台は、前半と後半によって大きくその性格が変化している。
80番台の前半は、バスターマシンの生産コストを下げ、台数を増加させ、多くのトップレスを配備することによって防衛力を上昇させようと考えられていた時期である。そのためバスターマシンは格闘戦・砲撃戦などの専門部門に特化され、不必要と思われた部分は削除されていった。さらに量産しやすいようにと機体単価も抑える方向で作られた。しかし、この考えは裏目に出ることになる。能力の低いバスターマシンは宇宙怪獣の猛攻に耐えれず、次々と破壊されていってしまったのである……。残ったのはカトルヴァンのみであった。事態を重く見た上層部は、逆に少数精鋭による絶対防衛網の設立を提唱。それが現在まで続く「バスターマシン30機体制」だった。この体制にそって作られたのが、高機動・重武装、宇宙怪獣に対して一撃離脱攻撃を仕掛けることにより、パイロットの安全も図るという機体だった。その要求を満たすために、形状は50番台に近い、非人間型が採用されている。

稼働バスターマシン/前半1機・後半4機 …カトルヴァン(80)、カトルヴァンサン(85)、
カトルヴァンセ(87)、カトルヴァンユイ(88)、カトルヴァンヌ(89)

 
カトルヴァンセ  


80番台後半におけるバスターマシンの方向変換は、十分な戦果を上げつつあった。そのため新規開発となる90番台も、一撃離脱戦法を継承するマシンを建造することになった。非人間型では柔軟な運用に欠けるためデザインを人型に回帰、さらに機体サイズは40m級とコンパクトにまとめられている。これはマスプロダクション化のための簡略化ではなく、高機能を維持したままでの小型化である。また、この機体からエキゾチックマニューバの特殊火器応用が図られているとの噂があり、もしその通りならば、90番台のバスターマシンは、戦局を一変させるほどの戦闘能力を秘めているといえるだろう。

新造バスターマシ/1機 …キャトフヴァンディス(90)

 
キャトフヴァンディス  

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