急転直下の展開を見せる「トップをねらえ2!」の世界。この壮大なる物語の世界観を解説するべく、月刊電撃ホビーマガジン(メディアワークス刊・毎月25日発売)に「GNN(GAINAX NEWS NETWORKS)トップをねらえ2!大百科」が連載されているのをご存じでしょうか?この度、電撃ホビーマガジン編集部の協力を経て、過去に紙面で掲載された記事を、当サイトにて順次再掲載していく事が決定しました! 
過去の連載を見逃した方は勿論、最近「トップをねらえ!」の事を知りその世界観に魅せられ方も、今後の作品鑑賞に役立てていただければと思います。

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GNN 2006年7月号掲載分
いままでニコラの引き立て役や、木星急行の迎撃作戦などの裏方作業を地道に過ごしていた帝国宇宙軍。その第三軍の戦さ人ぶり、そして宇宙軍最強と言われる戦艦・カラコルムに今回は注目!
エーテルエンジン

人類の科学は常に進化する

地球の大きさ※地球は直径1万2千キロ。エグゼリオ変動重力源は実に1万8千キロ

エグゼリオ変動重力源
2003年に人類が発見した、常温で重力縮退している氷の同位体結晶「アイス・セカンド」。このアイス・セカンドが崩壊する時に出すエネルギーを利用して、『トップ』世界のキーアイテムともいえる縮退炉が作り出されたのである。

縮退炉を手に入れた人類は、核融合炉や対消滅などとは比べ物にならないほど強大なエネルギーを引き出せるようになった。このパワーを利用し、作り上げられたのがワープ航法用超大型バニシングモーターである。光速を越える超光速移動・ワープを手に入れた人類は、太陽系を超え遙か銀河の彼方へと飛翔した……。

だがその素晴らしき科学技術の結晶は、宇宙怪獣と人類を遭遇させたという負の面も持ち合わせていた。長い歴史の中、その宇宙怪獣を引き寄せる可能性が高いという理由で、縮体炉は封印される。縮体炉が無ければ、バニシングモーターを動かすことはできず、当然、人類はワープ技術を失うことになった。対外進出の意欲を失った人類は長く緩やかな退行期に入り、自ら封印した縮退炉以外の技術も次々と忘れていった。

そして現在……人類は化石燃料をしこたま燃やし、必死になって1Gを振り切ろうとする旧態依然とした第1世代・科学反応ロケットに戻ってしまったのだろうか!?いや、そんなことは無い。新たな技術が、人類に新たな力をもたらしている。その力によって、いまの人類は太陽系内を自由に飛び回っているのだ。新たなる人類の力……それが、エーテルを利用した「エーテルエン ジン」である。宇宙は真空ではなく、光を伝達させる希薄な物質「エーテル」に満ちている。低速で宇宙空間を移動している時には、とくに気になる物ではない。しかし、亜光速以上のスピードで移動するときには、地上での空気の様に抵抗物質となってしまうというのは、前作の『トップ』でも描かれている。さてこのエーテルだが、ある特性が発見されている。密閉空間で超圧縮した後に、高速回 転させると強大な磁界を発生させるのだ。

この現象は「エーテル磁界」と命名され、これを利用して電気エネルギーを取り出すことにまで成功したのである。もっとも、このエーテル磁界を発生させるには、かなり膨大な量のエーテルをかき集めなければならず、さらに高エネルギーをスターターとしてかけなければならないという欠点があった。装置としてはかなり大がかりなものとなってしまう。しかし、一度動かし始めればエーテルは自らが生み出したエネルギーで安定的に回転を継続し、エーテルが補充されるかぎり大きなエネ ルギーを生み出し続けるのだ!

エーテルが大量に収集でき、スターターとして巨大な核融合炉や大容量コンデンサーなどを搭載できるもの……そう、『トップ2』世界の宇宙戦艦及び、大型貨物船などは、このエーテルエンジンを利用して動いているのだ。

エーテルエンジンの利点は、なんといってもスターターに使う核融合エネルギー以外は、宇宙で無尽蔵に採取することができるところにある(核融合に必要なエネルギーはガス惑星である土星などで採取されている)。宇宙船のエネルギー採取方法には、空間に希薄に分布している水素やヘリウムなどをかき集めるというものも提唱されているが、それには星間物質を採取できるスピードを維持す る必要がある。エーテルは太陽風などによって勝手に流れてくるので、星間物質よりかはいくらか効率的に採取することができる。しかも出力に関しては、核融合などとは段違いに高く、縮体炉には遠く及ばないものの、大型化することによって高出力化を図れば、旧科学の対消滅エンジンに匹敵することが可能となった。それでは人類はエーテルエンジンでエネルギー問題を解決した!かというと、そうでも無かったりする。エーテルエンジンはエーテルを補給し続けられる環境になければならない。それ故に濃密な大気を持ち、エーテル流を遮ってしまう惑星上では稼働させることができない。つまり人間の居住環境下にある地球や火星などでは、まったく利用できないのである。一般市民は、核融合炉や太陽発電、ところによっては炭素や水素を燃やす内燃機関を使用して生活しているのである。そうエーテルエンジンの恩恵を得られるのは、暗くて寒い宇宙空間にいるものだけなのだ。
帝国第三軍

太陽系内波高し!最前線で戦う部隊

五巻で堂々たる艦隊を組み、華々しく登場したのが宇宙軍の精鋭・第三軍、いわゆる極北艦隊である。宇宙軍最大の戦艦・カラコルムを旗艦とし、重戦艦20隻、高速巡洋艦50隻を擁する宇宙軍最精鋭主力部隊だ。

基本居留地は、神無月星の軍営都市ミスル。この大百科でも頻出しているのでご存じかと思われるが、対宇宙怪獣の最前線となっている都市である。

ここで正確を期するべく述べると、第三軍=極北艦隊ではなかったりする。極北艦隊というのは、宇宙軍の艦隊である「第三軍」と、軍用マシン兵器で構成された宇宙戦兵部隊「第77装甲突撃戦隊」の二つが編成された混成部隊のことを指し示す。この両軍は、常日頃から協力関係にあるのだ。理由は、相互依存関係にあるからといえる。まず装甲突撃戦隊は移動手段を持っていない。宇宙空間を飛びこえ戦場へと向かうのには、第三軍の艦船に輸送力を借りなければならないのだ。一方、第三軍としては宇宙空間に布陣するおりの設営、小型宇宙怪獣への迎撃出撃、さらには過酷な環境下での生存者救出などの任務など、マシン兵器ならではの作業を装甲突撃戦隊に任せているのである。

通常、軍隊は別部門や別部署とは利権や意地の張り合いなどから対抗心をむき出しにする場合が多いが、この極北艦隊に関してはそのような意識が薄い。これは常に最前線で命の危険をさらしているという危機感と、そのような環境では助け合わなければ生き残れないという合理的な考えがあるからであろう。

さらにその合理主義は装備面でも発揮されており、極北艦隊では使い慣れた古い装備よりか、常に最新・最強の兵器が尊ばれる。兵士たちは、それをいかに早く使いこなせるようになるか競うように訓練するのだ。もちろんその兵器が使えないと分ると即時にポイッと捨て、新たな兵器を模索したり、古い兵器を仕方なく戻したりするという。この進取性は極北艦隊の伝統となっており、その象徴とも言うべきなのが、アンドロイドの主席参謀だといえるだろう。

高性能アンドロイドは膨大な情報の蓄積ができ、さらに主観の入らない冷静な分析ができる。人間より優れているのならば、ドンドン利用しなければ損だという考えで、第三軍艦隊司令の主席参謀に、アンドロイドを就任させたのである。第一軍や、統合幕僚軍(第二軍)にもアンドロイドの参謀は取り入れられているが、主席を務めるということはありえない。伝統と格式を重んじるそれらの軍上層部は、アンドロイドの意見を最終結論とするなどというのは受け容れられないのだ。

最新装備を先んじて取り入れ、多くの戦闘経験値を継承、常に敵と相対し、緊張感を持ち続けている第三軍。全軍を率いての総力戦となった20年前の第二次カイパーベルト会戦においても全部隊を投入して戦い抜いたという。この会戦は結果的には人類軍の負け戦になったものの、第三軍は宇宙軍の中で最も高い戦果を上げている。最前線故に常日頃の損耗率は高いが、部隊内での士気・結束力は尋常でないほど高いのだ。これらの事実や心意気を合わせた上で第三軍(もしくは極北艦隊)は、自らを宇宙帝国軍最強と称している。もっとも、ほぼ同じ装備を持っている、第一軍・第二軍も自分たちが宇宙軍最強と言うのだが……。

さて、そんな第三軍がバスターマシン7号・ノノの里帰りをエスコートすることになったのには様々な地球側の思惑がある。まず第一に上げられるのは実戦経験が豊富というところ。交渉が決裂してしまい宇宙怪獣が襲いかかってきた時、パニックに陥らず咄嗟に反応できるのは日々実戦をくぐり抜けている軍でないとならない。第二点は実に簡単、怪獣の巣の近くにいるからである。神無月星に拠点を持つ第三軍ならば、宇宙怪獣の巣・ブラックホール・エググゼリオまですぐに移動できる。

第三点は防衛的な観点である。実は第一軍や第二軍も「ぜひ我が艦隊にバスターマシン7号のエスコート役を!」と立候補したのだが、「地球や月を空にするつもりか?」と枢密参謀院に一喝された。

もし交渉が決裂し、宇宙怪獣が総攻撃をかけようとした場合、第一・第二の両軍が火星の防衛ラインで展開すれば、宇宙海獣も不用意に攻撃できないという考えがあったのだ。

第三軍の起用には様々な思惑が交錯した訳だが、もっとも重要な考慮点は情報統制をしやすいという点にあった。バスターマシン7号の里帰りという作戦は、タイタン変動重力源事件から数週間も経過した時期に実行された。しかしこのバスターマシン7号の発見及び宇宙怪獣が実はバスター軍団だったという事実は、厳重な報道管制がかけられていたのである。そう、地球や月、火星などの一般市民には、何も知らされなかったのだ……。

もっとも一般市民も気づく異変はいくつかあった。木星などの外惑星地帯にいる宇宙船乗りなどは航路規制がかけられ、「なんだか怪しいなぁ、また軍部がなにかしているのかも?」とウワサになっている。また同時にフラタニティのトップレス能力者たちも姿を消しており、こちらもマニアたちが「姿が見えないけど、大きな作戦でもあるのかな?」と訝しんだという。逆に言えば、その程度で済んだのだ。このことはバスターマシン7号の里帰り計画及びフラタニティの解体が、極秘裏にかつ速やかに進行した証拠と言えるだろう。情報管制という点においては、神無月星・軍営都市ミスルはとても行い易い場所なのだ。民間人が殆ど存在せず、出入りしているのは軍人、もしくは軍属。物資の搬入や雑務を行う人間も、軍と密接な関係を持ち、身元調査なども完璧に行われているからである。その秘匿性は常時発揮されており、新兵器の開発・実験などは、たびたびこのミスルで行われているし、長い歴史の中で若手不満分子のクーデター計画の舞台になることが度々あったとか。暗い宇宙で宇宙怪獣と戦い続け、手柄はトップレスのバスターマシンに取られっぱなし。軍人たちの鬱屈は溜まり、現体制への不満も溜まりまくる……。

しかし!いまやトップレスの子供たちは敵性分子として地球防衛から退場し、帰ってきたバスターマシン7号と手を結んだ宇宙軍が、華々しく太陽系を守る――と第三軍は血気はやっていたのだ。やっぱり、地球の守りは、格好いいマッチョな大人が担うべきものなのだと!

 
神無月星・軍営都市ミスルの全景。極寒の地にあるドーム都市だが、その内部には多くの軍人、そして軍関連の技術者やその家族が住んでいる。 カラコルムの船首部分にある司令所。あたかもガラス越しのように見えるが、もちろん厚い装甲の中に外を映したスクリーンが張ってあるのだ。
 
グラビトロン砲の発射には、艦後部にある3機のエーテルエンジンの出力をすべて使用する。つまり発射態勢に入ると、移動も回避もできなくなる。 こちらグラビトロン砲の発射態勢に入るカラコルムの船首部分。目には見えないエーテル磁気の砲身が形成され、そこから荷電粒子奔流が発射されるのだ。
宇宙軍の切り札

最強の戦艦カラコルム!



作戦部主任
そんな第三軍の旗艦にして精神的象徴、そして切り札といえるのが、超大型宇宙戦艦モンクレール級宙域制圧戦艦、その三番艦として作られたカラコルムである。

全長は7020メートル。前作の「トップ」時代を考えると小ぶりだが、現在の宇宙軍の中核をなす重戦艦マダガスカル級が600メートル級なのを考えると、破格といえる大きさを誇っているといえるだろう。設計開始は70年以上前、建造後に配備が開始されたのは35年前である。バスターマシンほどではないが高額な建造費を誇り、宇宙軍内でも三隻しか就航していないという超レアものである。

一番艦にしてネームシップのモンクレールは、地球の第一軍に配備。二番艦・バジーレは、首都である月の凍京(統合幕僚軍・第二軍)に配備されている。その両方が最終決戦ライン……いわば本土決戦時でもないかぎり、出陣しない場所に配備されているのである。それに比べると第三軍の旗艦として配備されたカラコルムは、宇宙怪獣との戦いの最前線に身を置いている。小さな戦いにまでは出陣しないものの、会戦ともなれば司令官が采配を振るう艦隊司令本部として姿を現す。

もちろんあの激戦にして多くの将兵が命を散らした第二次カイパーベルト会戦にも出撃している。会戦に参加した当時の搭乗員のほとんどはすでに退艦してはいるが、戦闘データの蓄積や、実戦で不都合が出た部分の改修、敢闘精神の継承が行われているのだ。

さて、このカラコルムという名称は、現在のパキスタン北部、中国やインドとの国境地帯にあるカラコルム山脈からとられている。世界最高峰の高さを誇る、世界の屋根を形成するヒマラヤ-カラコルム山系の名前を冠した堂々たる艦名と言えるだろう。ちなみに宇宙軍の艦名は、地球の山の古い名称から付けられている。一番艦・モンクレールは、フランス、ローヌ・アルプ地方にあるモネステ・ド・クレァモンの略称から、二番艦・バジーレはカラコルムと同じくヒマラヤ山系から付けられているという。またこのカラコルムという名称は、モンゴル高原中央部のオルホン河畔に位置する都市名でもある。この都市は、超古代に巨大大陸の約半分を制圧したという帝国の首都にもなった町だという。

山の名前といい町の名前といい、最強の軍に存在する旗艦にふさわしい名称だといえるだろう。
必殺の最終兵器

最強の艦には最強の兵器が似合う

威風堂々とした巨体からして貫禄十分だが、それだけでは「第三軍の切り札」とは名乗れない。なにか力強いところ……必殺兵器でアピールしてみせる必要があるというもの。カラコルムも、マダガスカルなどに比べると、レーザー砲や宇宙魚雷などを多数搭載してはいる。しかし、そういうものを束ねたとしてもいささか迫力に欠ける。そう! カラコルムには必殺兵器の名にふさわしいが兵器がされている。

それこそが艦首に装備しているグラビトロン砲だ!!名称を聞くと、「重力兵器か」という風に思いそうだが、縮体炉のない『トップ2』の帝国宇宙軍には重力子を利用した兵器は存在していない。グラビトロン砲という名前も、実はただの愛称だったりする。その正式名称は、二一二式エーテル磁界展開型大型荷電粒子砲(開発コードネームGV-V・軍への正式採用はモンクレール級の設計開始と前後している)という平凡というか、無味簡素な名称だったりする。グラビトロン砲という愛称が付くに至ってはいくつかの説が存在する。

もちろん一般に流布しているのは、初代カラコルムの艦長がアニメマニアで、かっこいい名前を叫んで撃ちたかったから、というものである。しかし軍事マニアの間では別の意見がまことしやかに流れている。このグラビトロン砲は、軍営都市ミスルにおいて対宇宙怪獣用として密かに研究されていた兵器計画・ギガンテックヴァリアント(GiganticVariant)のひとつではないか、という説である。この計画に沿って作られた兵器は、巨大、なおかつ奇怪な異形をしていたという。グラビトロン砲は研究当時「眼」や「邪眼」というコードネームで呼ばれていたというのだ。このGVシリーズには他にも「手」や「口」「牙」など生物の名称が付けられた秘密兵器が作られていたという。

GV-V型という開発ネームも、ギガンテックヴァリアントの頭文字をとり、その三番目の成功プロジェクトだとか。この件に関して、一部のマニアが無謀にも軍に電話をかけて確認をとったが、明確な返答はもらえなかったという。

膨大な荷電加速粒子の奔流によって、立ちふさがる物を原子のチリへと分解、敵陣を一掃するまさに必殺の決戦兵器。雲霞の如く群れを為す宇宙怪獣どもも、このグラビトロン砲でキレイに消し去れる……そんな夢が宇宙軍内で期待されていたが、本当に夢物語で終わってしまったのが、あわれなところ。その理由は、グラビトロン砲の砲撃がとてつもなく遅い、というところにある。

グラビトロン砲の荷電粒子生成、および加速モジュールの起動には、戦艦の推進器のエーテル磁界システムが流用される。発射するためにはシステムを起動し、エンジンのエーテル磁界システムを臨界まで高め、しかるのちに砲身&弾体形成する必要があるのだ。もちろん、これを宇宙怪獣側から見ると……異常なぐらいの高いエーテル振動が計測されるのである。高い機動力を誇る宇宙怪獣たちが、そんなアブなさそうな武器の発射態勢をのんびりと待っていてくれるだろうか? もちろん待たずに、さっさと陣を散開させてしまう。慌ててグラビトロン砲を撃ったとしても、逃げ遅れたのんびり屋さんな宇宙怪獣を数匹倒すのが関の山。労多くして、実りはしょんぼり状態である。この問題点が発覚したときに、グ ラビトロン砲を搭載した艦船をずらりと並べて一斉掃射をもって宇宙怪獣を撃滅するという戦法が立案されたが、もちろん一蹴されている。

モンクレール級艦船を量産するぐらいなら、バスターマシンを一機でも多く作った方が戦果を期待できるからである。さらに、もし無理やりにモンクレールを生産し、一射目の砲撃で多くの宇宙怪獣を殲滅できたとしよう。その後にずらりと並んだモンクレール級の艦船は、宇宙怪獣の残存部隊によって蹂躙されてしまうことだろう……。

その欠点ゆえに、カラコルムのグラビトロン砲は第二次カイパーベルト会戦で数射された以降、演習・試射以外に発射されていない。とはいえ、この事はモンクレール級の評価を少々落とすことはあっても、その存在を無価値と断ずる訳ではない。全長7キロという巨艦がもつ搭載能力が生む作戦遂行能力。前線指揮官を乗せいかなる場所にでも出向くことが出来る機動力。重装甲ゆえの安全性。これらを全て兼ね備えた機動性のある基地、もしくは艦隊司令部としての能力は申し分ないと言えるだろう。第三軍とその旗艦カラコルムの双肩には、今後とも高い期待と地球人類の命運がかかっているといっても間違いではない。


旗艦カラコルム
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